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15年前の慶応高主将 「エンジョイベースボール」の学び、より深く

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第90回全国高校野球選手権記念大会。準々決勝の浦添商戦で、本塁に生還して喜ぶ慶応の山崎錬選手=阪神甲子園球場で2008年8月15日、丸山博撮影
第90回全国高校野球選手権記念大会。準々決勝の浦添商戦で、本塁に生還して喜ぶ慶応の山崎錬選手=阪神甲子園球場で2008年8月15日、丸山博撮影

 今夏の甲子園で107年ぶりの日本一に輝いた神奈川・慶応高。一体感のある応援、球場に流れる校歌――。その光景に、身震いするような喜びをかみしめた。15年前、甲子園でプレーした選手の中には、今も「エンジョイベースボール」が息づいている。

これ以上の幸せはない

 2008年8月、慶応高は46年ぶりに夏の甲子園に出場した。甲子園では長野・松商学園、富山・高岡商、青森・青森山田を次々と破り、88年ぶりに8強入り。当時の主将だった山崎錬選手(32)は、今もその夏の景色を思い出す。

 得点の度に流れる「若き血」。たくさんの人が肩を組み、一体感ある応援歌でスタンドが揺れていた。「すごく楽しくて。当時は、これ以上の幸せはないんじゃないかと思っていました」

 あれから15年。今も現役選手として社会人の名門、ENEOS(横浜市)でプレーする。昨年は都市対抗野球大会で9年ぶりの優勝を果たし、歓喜の涙を流した。だが、今年7月の都市対抗は2回戦で優勝した豊田市・トヨタ自動車に敗戦。数日たっても、悔しさが胸に浮かんでは離れなかった。「あそこでもう少しこうしていたら……」。もんもんとしていた時、テレビで母校の躍進を目にした。

 甲子園ですがすがしい笑顔でプレーする後輩たち。「あの舞台に立つまでに…

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